PressRoom.jpプレスルーム企画メタボ090305

メタボリックの向こう側へようこそ!

メタボリックの行き着く先(1)

09.3.5

 メタボリックだらけのマスコミ業界。しかし、油断していると取り返しのつかない身体になってしまいます。糖尿病から人工透析に至った雑誌編集者が、メタボリックシンドロームの本当の怖さを体験的にガイドします!

 いまや成人の5人に1人はメタボリックシンドローム予備軍だそうですが、世間的には"おデブ"だとメタボなんだろ? 程度の認識でしょう。実際問題、ちょっとオデブなところで日常生活で何がどう、ということはありません。健康診断で言われることといえば、血圧がちょっと高い、肝臓が肥大気味で疲れてます、糖尿病に気を付けてください、という程度。日常生活に支障を来すほど不健康ということもないわけです。

 「放置するとどうなるんですか?」と医者に聞いたところで「心筋梗塞や脳梗塞になる可能性が高まります」と言われるくらいで、「だから……?」。そんなもの、「飛行機に乗ると落ちる可能性があります」というのと同じくらいあり得ない話のような気がするものです。そう、健康なときにはーー。

 糖尿病を悪化させたあげく、人工透析を導入、いまや立派な1級身体障害者になってしまった私ですが、ほんの数年前まではただメタボリックな、どこにでもいがちな編集者でした。仕事がら食事は不規則で、深夜にドカ食いもします。外食も多く、コンビニ弁当やファミレス、ファーストフードは欠かせません。忙しいときは運動どころか外に出ることもままならず、と業界にはありがちなライフスタイル。それが一度、糖尿病を発症したら転げ落ちるように体調を悪化させて人工透析に至ってしまったわけです。

 透析は週に3回。1回あたり4時間かかります。腕の動脈と静脈にパイプを刺しmetabo090305.JPGて血液を取り出し、人工的にろ過して毒素を取り除くのです。腎臓がダメになっているため尿も出ませんから、水分も同時に"引き"ます。個人差はありますが、僕の場合は4時間で3.8リットルが限界のようで、それ以上だと腕が痛くなり耐えきれなくなります。中には4時間で5リットル以上引く患者さんもいますが、そもそも身体の外で血を循環させていること自体が身体にとって負担も大きいうえ、体調管理的にも良いことではありません。

 いまでこそ透析後は少しフラッとするもののスタスタ歩くことができますが、およそ1年前の導入当初はクラクラして歩くことができずに車椅子でした。透析は血圧が短時間で大きく変動するのです。脳や心臓などにも負荷かがかかります。こうまでして生きていてもしょうがない気がときどきしますが、いまや糖尿から透析に至る患者さんの数は増えるばかり。透析クリニックはどこも満床に近く、新規で入るのも大変という有様です。

 メタボリックシンドロームとは良くいったもので、僕の身体はあちこちが爆弾だらけです。中には破裂してしまったところもありますが、悪化は一度始まると連鎖的に起こりました。いったいどういう経緯で透析にまで至ってしまったのか、そして、現在も抱えているリスクは何か? 明日はあなたが陥るかもしれない、メタボリックシンドロームという壁の向こう側に落ちてしまった僕が、この連載で経験を交えつつガイドさせていただきます。

LinkIcon(2)メタボリックの始まり(09.3.19)

メタボリックの行き着く先 記事リスト

2009年

(5)ストレス爆食が招いた最悪の結果(09.7.1)
(4)肥満と高血圧が始まりだった(09.5.1)
(3)異常なだるさと眠気に注意!(09.4.15)
(2)メタボリックの始まり(09.3.19)
(1)メタボリックの向こう側へようこそ!(09.3.5)

不規則な生活、深夜の爆食、飲酒に運動不足。好物はジャンクフードと肉! そんな生活を送るマスコミ関係者は少なくありません。5人にひとりがメタボリック症候群の疑いという現代社会ですが、実際に悪化するとどうなるのか。糖尿病から腎不全で透析生活を送ることになった編集者が障害者の目線で語ります。 [blood55(男性編集者、45歳)]

(この記事に関する問い合わせ、感想、激励などは筆者に電子メール blood55@live.jp で)

サイト内検索

協賛サイト