[ニュースセレクト]東急がデータ通信対応のLED蛍光灯一体型防犯カメラを全車両に導入
東急電鉄は、4Gのデータ通信に対応したLED蛍光灯一体型の防犯カメラ=写真=を全ての車両に導入する、と発表した。鉄道業界で初めてという。このカメラは「IoTube(アイ・オー・チューブ)」と呼び、2020年7月までに入れる。同月時点の所属予定車両は183編成1257両。映像データを送信することで遠隔で確認できるようになる。
車両内のセキュリティー向上とトラブル発生時の対応の迅速化を目的にし、1車両4台を基本に設置する。これまで車内に設けた防犯カメラの記録映像の確認は、カメラから記録媒体を抜き取って事務所に持ち帰り、パソコンで行う必要があった。IoTubeを利用すると、撮影した映像が遠隔地でもほぼリアルタイムで見られる。
5、6月に大井町線、9月に田園都市線のそれぞれ一部車両に試験的に入れたところ、IoTube本体の強度、映像の撮影角度、データ通信の電波強度などが確認がきたことから、正式決定した。導入は2020年3月に始める。プライバシー保護の面では、防犯カメラ設置車両であることを乗客に周知するステッカーを車内に掲出する。