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[健康=メタボの行き着く先](72)濃厚接触者解除、クリニックのスタッフが戻ってきた
通っている人工透析クリニックで新型コロナウイルス感染者があり、濃厚接触者に指定されていた自分ですが、自分を含めて夜間クールの透析患者は初回のPCR検査以降、全員シロ(陰性)だったので、観察期間をクリアして無事に濃厚接触者扱いを解除されました。
同時に、夜間クールの医療スタッフもいつもと同じ装備になりました。陽性者がいた午前中のクールでは厳戒装備であたっていたそうです。自宅待機だったいつものスタッフたちも復帰して戻ってきました。「待機中どうしてたの?」と聞いたら「ずーっとゲームしてましたあ」とのことで、濃厚接触者でも症状が出なければ自宅待機で暇を持て余すことが分かりました。自分はいつも通り、自宅で仕事を続けていたわけですが。
やはり、いつものスタッフが戻ってくると安心します。いつも通りにおしゃべりしているのは不安ではありますが、やはり人と会話ができなかったので、そのストレス解消もあるのでしょう。
濃厚接触者の解除を受けて、もう限界だった髪の毛を切りに行けました。それから映画館へ。映画館では、大画面を堪能したいのと、くつろぎまくったひどい格好で見たいので、いつも回りに人がいない前列を占領してしまいます。人気作で封切りすぐに行くとなかなか独占できないのですが、終わりごろのレイトショーを狙えばだいたい大丈夫です。
しかし、首都圏では緊急事態宣言中のため、レイトショーがないのです。仕方なく最終回に出かけました。封切りされて間もない作品だったので、そこそこ人が入っていましたが、前方の席には余裕があり、1人の空間をキープできました。
現在はその後の様子見中という感じです。このところ自分が住む県でも感染力が高いとされる変異株(変異ウイルス)が検出されているので、この先も感染の可能性はいくらでもあります。
変異株が異常な増殖力を持った場合、これまでとは比べものにならない感染爆発をもたらす可能性がないとも言えません。ウイルスにとってみれば、宿主を殺さずより広範に、例えばインフルエンザのように広まるのが理想でしょう。しかし変異株の中には、別の宿主がいて、それが人に感染した場合はくしゃみ、せき、体液などで拡散して驚異的な感染力で人を短期間に殺しまくるものが出現してもおかしくありません。
鳥や豚から人に感染するインフルエンザが恐れられるのは、このためです。宿主は人ではなく、鳥もまた別の宿主から感染して死ぬので、大量死してもウイルスは生き延びます。その時が来たら、接種が始まっているワクチンに効果があるか、分かりません。
そんな世界の中で人間は生きているわけで、最近は2011年3月11日に起きた東日本大震災から10年ということで、民放テレビでは津波の映像をこれでもかと流していましたが、地質年代では数100mクラスの津波や大地殻変動なども起こって今に至っているわけです。「想定外」などは、地質年代に起きたことを知らない無知な連中だけが吐けるセリフでしょう。
ついでに言うならば、この地球には地下に菌やウイルスの生存圏があることが分かってきました。それも相当な深度まで。上空の雲の中にもです。温暖化や開発などでこれまで地下の局所で活動していた菌やウイルスが人類に取り付いた時にどうなるのでしょうか。
しかもコロナと違って全く未知で似た構造のものがない場合。そうなると、外出自粛どころではなくなるでしょう。人類滅亡もあり得るのです。特に全哺乳類に有毒性を発揮するようなものだった場合は恐怖です。ないとは言えないし、これまでも人類が未知の病原体にこっぴどくやられてきたことも思い出していただければ、と思います。
海外で猛威をふるっている変異株での死者が、日本でも出ています。緊急事態宣言の解除でこの変異型が、新たなパンデミックを日本にもたらすかもしれません。基礎疾患がないない人でも感染して発症する場合があり、陰性になっても呼吸器官や脳にダメージが長く残ることも報告されています。健康で運動をしている若い人でも気を付けてください。(U)=雑誌・ウェブ編集者、50歳代後半