[ニュースセレクト]マンション共用施設の顔認証システム、第1号は静岡県藤枝市の物件

建築資材販売・不動産事業のヨシコン(静岡市葵区)と、宅配ボックス・ロッカー事業のフルタイムシステム(東京都千代田区)は、マンションの共用施設が顔認証で利用できるサービスを始める、と発表した。鍵やカードなどの物理キーは不要。第1号物件として静岡県藤枝市に計画する分譲マンション=写真=に2021年3月に導入する。

「スマートマンションシステム」と呼ぶ。マンション施設内のゲストルームなどの共用施設を事前予約して顔認証で利用する仕組み。日本で初という。フルタイムシステムの顔認証サービス「F-ace(フェイス)」と、パソコンや携帯電話からマンションの共用施設の予約ができる同社のシステム「ファンナビ」を組み合わせた=下の図。

マンションの施設を使う際は従来、管理室で鍵を借り、利用後に鍵を返却する。そのため管理室が開いている時間内に貸し出し・返却する必要があり、返すのを忘れたり紛失したりするケースもあった。今回、こうしたトラブルを回避し、手軽に施設が使用可能な方法を検討し、利用者の負担を減らす顔認証の仕組みを開発した。

第1号のマンションはヨシコンが分譲する「藤枝市田沼1丁目分譲マンションプロジェクト『ザ・エンブル藤枝』」。13階建て95室で2021年2月に完成する。JR藤枝駅南口徒歩2分に立地する。共用部にゲストルーム、パーティルーム、ラウンジを備え、エントランス、エレベーター、ゲストルームなど7ヵ所に顔認証を入れる。

ヨシコン

フルタイムシステム

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