[健康=メタボの行き着く先](8)ついに「糖尿病」を宣告される

ここまで、自分のたどった道を食生活中心に述べてきましたが、おまえがだらしない性格で自業自得だ、と思われた方も多いと思います。

もちろんストイックに摂生されたり、運動もして成功している方もたくさんいます。しかし、年中摂生するのは容易ではありません。

テレビや雑誌ではグルメ情報が氾濫し、食品や酒のCMもそそります。店ではあふれんばかりに商品が売られていて、目を背けることすら困難です。家族が目の前で普通の量を食べているのにも腹が立ちます。

そんな誘惑に立ち向かうだけでも相当なストレスなのです。摂生されている方でも、たまにハメを外す日を設けることがあるそうですが、そうでもしないと続きません。言い訳をさせてもらえば、自分はストレスに弱いタイプで、爆食はデスクの前から動けないときなどは唯一のストレス発散法だったのです。

食べた分、動けばいいではないか?

それはまったくもって正論です。しかし、当時は家で仕事をしていたため、子育ても手伝いつつ丸受けの雑誌編集もあり、締切前の10日ほどは土日もなく、ひたすらデスクワークをせざるを得ませんでした。やってもやっても仕事が終わらないのです。

運動どころか散歩もできません。夜中にコンビニへ抜け出すのがやっとという始末です。おまけに身体が異様にだるいのです。ストレス続きで、元から患っていた過敏性大腸や軽度のウツまで付いてくる始末です。

この頃、僕は高血圧と高脂血症で近くのクリニックに月1回通っていました。医師との相性が悪いあの大学病院までは通院時間がかかるので、近所のかかりつけに変更していました。

血圧が上は180~200前後なのは相変わらずでした。

そんなある日、1時間に5回以上という異常な頻尿が始まりました。喉も異様に渇きます。水を飲んでも飲んでも口の中がカラカラになってしまうのです。独身時代にも覚えがある症状でしたが、乾き具合が尋常ではありません。そして、異常な頻尿。「これはもしかして……?」僕は仕事の合間を見ていつもかかっているクリニックに駆け込みました。

診断結果は「糖尿病」でした。「3日後に検査結果が出るので、奥様とまた来てください」とドクターに告げられました。

これは取り返しが付かないことになっている--僕は絶望的な気分を家に持ち帰りました。

まだ30代後半。ここから長い長い現在までも続く糖尿病とのつきあいが始まるのです。(U)=雑誌・ウェブ編集者、50歳代後半

(7)ストレス爆食が招いた最悪の結果

(9)糖尿病と家族

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