貸切バス事業の日の丸自動車興業(東京都文京区)は、都市観光の基幹事業として展開する2階建てオープントップバス事業に新しいバス=写真=を導入する、と発表した。2階席前方の一部座席に屋根と空調設備を取り付けたハーフルーフ構造で、日本で初めてという。雨天時や夏の猛暑でも安心できる。11月中に営業を開始する。
競争力の強化と訪日外国人観光客の需要拡大を狙いにする。乗客の利用動向を探り、今後の車両導入を検証する目的もある。ドイツダイムラーAGのシャシーを基にスペインのバス架装(改造)メーカーが製造した。2階の前方20席が屋根と空調付き客席になる。全長10.8m、全幅2.46m、全高3.76m、58人(運転手1人含む)乗り。
乗り降り自由の周遊型定期観光バス「スカイホップバス」で運用する。バス停で頻繁に乗降があるうえ座席・便指定ではなく、都市型路線バスに近い形態となり、乗客の2階の座席選択、低床の1階席の活用など各種トライアルを行う。同社は日本初の2階建てオープントップバスによる周遊コースの運行を2004年に始めた。