- Home
- [連載]有機野菜宅配サービスを比較, 厳選アーカイブ, 連載・特集記事, 食べ物・飲み物
- [食べ物・飲み物=有機野菜宅配サービスを比較](3)「ビオ・マルシェ」の「お試しセット」
[食べ物・飲み物=有機野菜宅配サービスを比較](3)「ビオ・マルシェ」の「お試しセット」
「らでぃっしゅぼーや」のほか、「ビオ・マルシェ」の「お試しセット」も申し込んでみました。ビオ・マルシェは、京阪電気鉄道グループのビオ・マーケットが運営しています。らでぃっしゅぼーやと同様にウェブで注文でき、到着日を約1週間後から選べます。
ビオ・マルシェのお試しセットは送料・税込みで1500円。「多菜セット」という葉物、果菜、根菜を中心とした旬の野菜が8~10品入った通常2600円(送料込み・税別)のセットが、お試し価格の1500円で送られてきます。
実際に届いた商品は、タマネギ、ジャガイモ、レンコン、ダイコン、サニーレタス、ホウレンソウ、シュンギク、ピーマン、生シイタケの9品。内容は2週間前から「予想メニュー」としてウェブサイトに公開されているのですが、注文したのがちょうど台風の前後だったせいか、大根とピーマンは、ネギとモロッコインゲンの代替品でした。
全てが有機JAS認定の有機野菜
バラエティに富んだ商品をいろいろ試せるらでぃっしゅぼーやのセットに比べると、多菜セットだけに見た目は少々地味な印象ですが、ビオ・マルシェの一番の特長は、全品が有機JAS認定の有機野菜であること。他のサービスは限られた一部の商品のみが有機で他は無農薬や減農薬野菜なので、「毎日ガッツリ有機野菜を食べたい」という消費者にとっては、それだけで価値のあるサービスです。
野菜だけでなく、果物、牛乳、卵、加工品、調味料に至るまで有機の食材が購入できます。これだけの食材を身近で揃えられるというのはなかなか至難の業です。
ただし、お試しセットに関しては、これだけで献立を考えようというのは少々難しかったです。既に家庭にある食材や、新たに買い足した食材と合わせて調理をしなければなりません。ビオ・マルシェのお試しセットの場合は純粋に素材1つ1つの味わいを体験するために用意されていると感じました。
ジャガイモとタマネギが特においしい
今回試食した中では、ジャガイモとタマネギが特においしかったです。どちらも北海道産でコクがありました。子供が苦手なシュンギクも苦みがなく、難なく食べてくれました。岐阜県産の菌床シイタケも肉厚でぎっしりと実が詰まっていて食べ応えがありました。
ビオ・マルシェによると、有機栽培の野菜は一般的な慣行農業で生産された野菜に比べて栄養価が高いそうです。例えばジャガイモに含まれるビタミンCの含有量は2倍近く。同じ量を食べて栄養をより多く摂取できるというのは、育ち盛りの子を持つ家庭ではうれしい限りです。
有機野菜の定期宅配サービスは4コース
正会員になると、有機野菜の定期宅配サービスは、多菜コースを含む4コースから選択可能です。葉物・果菜、根菜に果物を加えた8~10品が届く「フルーティーセット」と、7~9品に平飼い卵(6個)をプラスした「いきいきセット」が2600円(送料込み・税別)、有機野菜と果物を少しずつ詰め合わせた使い切りサイズの「ゆうきだいすきセット」が2152円(同)です。
セットは毎回好みに応じて自由に変更でき、送料は無料。配送時に同梱(こん)されるカタログに記載された加工食品など他の食材も追加注文できます。
利用料は年会費5000円(税別)で、入会時に預託金として2000円が必要です。預託金は退会時に全額返却されます。配送は、東京23区・多摩東部、埼玉県の一部の市では自社便の利用が可能です。送料は無料ですが、週に1回決められた曜日と時間帯での配達になります。
それ以外の地域ではヤマト便での宅配となり、注文金額に応じて追加の宅配料が必要です。週1回の定期宅配が基本ですが、都合が合わない場合には休配にも対応してくれます。(E)=家電評論家・生活様式プランナー
ビオ・マルシェ[食べ物・飲み物=有機野菜宅配サービスを比較]記事一覧