アサヒビールは、パルプを主原料にする素材「高濃度セルロースファイバー成形材料」を利用したビール用カップ「森のタンブラー」=写真=をパナソニックと共同開発した、と発表した。紙製品として廃棄可能なため、プラスチックごみが低減できる。屋外のイベントや店頭での持ち帰り用を想定する。8月9日からテスト展開する。
高濃度セルロースファイバー成形材料は、微細化したパルプ成分を55%以上含む樹脂で、パナソニックが開発。独自の金型・樹脂成形技術で独特の風合いと強度を実現した。同材料のビール用カップは世界初という。パルプは間伐材などの木材から精製する。成形時の温度条件によって色目が変わり、6種類から選択できる。
森のタンブラーは、カップ表面に細かな凹凸を施すことでビール類の持続性のあるきめ細かな泡をつくり出す。画像や文字が自由にデザインでき、ノベルティや記念品に活用が可能。記念に持ち帰ることができるカップとしてビール列車、サッカーの試合、ビールイベントで使用し、プラスチックごみの削減効果を検証する。