[暮らし=単身赴任ライフ](6)意地のダイエット

 またダイエットするはめになった。”厚生労働省の陰謀”とも揶揄されるメタボ健診。基準の一つである腹囲85センチは、中年男には厳しすぎる。健診の通知を受けた2ヵ月前。メジャーで腹囲を測ったら87.5センチあった。

 前回のダイエットから2ヵ月。この間、深夜(未明?)の飲み歩きをほぼ毎日続け、炊き込みご飯(前回参照)にもはまったせいか、ズボンのホックが完全にはまらなくなっていた。きついズボンのせいで腰も痛い。血圧、血糖値は正常の自信があるのでメタボの心配はないが、”陰謀”と分かっていても腹囲でひっかかるのはシャクにさわる。そこで、意地のダイエットを始めた。

 今回は健康診断まで4週間の短期決戦。食事だけではダメなのは分かっているので、ジョギングを再開することにした。しかし、半年以上走っていないのと、脂肪燃焼にはウオーキングの方が適しているという都合のよい情報もあるので、最初はウオーキングから始めた。

 酒もなるべく控えることに。最初は断酒を決意したが、3日しかもたなかった。米を炊くのもやめた。朝はヨーグルト、昼はそばか8枚切りのパン1枚、夜はコンビニのおにぎり2個とサラダ、またはそばといった具合。朝のウオーキングと昼食後のダンベルと腹筋、空手の型というフルメニューだ。

 ところが、1週間たっても腹囲が一向に減らない。体重も減ったり戻ったりだ。たった2ヵ月で体質が変わったのか。飲み歩きと運動不足で基礎代謝が落ちていたらしい。昼は豆腐と納豆、卵だけという日もつくってみた。タンパク質が多いのは、ダイエットのついでにたるんだ腹筋を立て直すというスケベ根性からだ。

 そこで昼メニューの「豚しゃぶ豆腐」=写真左=と、やってみたら意外にふつうの味だった「ニシンそば風さんまの蒲焼き缶そば」=写真右=をご紹介。

◆豚しゃぶ豆腐
 料理というほどではないが、豆腐は半丁。鍋で湯をわかし、モヤシを投入。3分ほどで取り出し、同じ湯で豚肉をしゃぶしゃぶ。もやしと豚肉を冷やせば、料理っぽくなるが、面倒なのでそのまま豆腐に載せ、ポン酢醤油をかけてかきこむ。モヤシの代わりにキュウリの千切りでもよい。写真の白い物体はゆで卵。納豆と卵をかき回して豆腐にかけて食べたこともあったが、これは想像通りの味なのでおすすめできない。

◆ニシンそば風さんまの蒲焼き缶そば
 そばの方は肉を切らしていたので、スーパーの100円セールで買いだめしてあった缶詰の「さんま蒲焼き」を載せてみた。ほうれん草、ニンジンは冷凍保存を電子レンジでチンしてトッピング。なんちゃってニシンそばだが、ふつうにうまかった。

 ダイエットの結果は2キロ減量。ウエストも3センチ減った。最後の1週間になって、ようやく体重と腹囲が1日ごとに減っていった。

 健診の日、腹囲測定の説明を読んで、がく然とした。「息をはいた状態で測る」?。ストイックな性格が災いして、自分では力を抜いて最大の状態で測っていた。もともとクリアしていたのだ。まあ当面、ジョギングは続けるつもりだ。(N) =新聞社の地方支局デスク、40歳代後半(執筆時) ◇この項終わり◇

[暮らし=単身赴任ライフ]記事一覧
(1)単身赴任メタボリック対策の基本
(2)汗と涙のメタボからの脱却
(3)超簡単レシピ「半熟卵入りひき肉そば」
(4)超簡単レシピ「おいしくてやがて悲しき“1人鍋”」
(5)たまにはスローフード
(6)意地のダイエット★表示中★

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