[健康=メタボの行き着く先](5)肥満と高血圧が心臓と血管にすること

糖尿病と診断を受ける前、自分は高血圧で通院していました。といっても血圧を計って、時々、肝臓のエコー、問診と小言、あとは薬をもらう程度で「何時間も待ってこれかよ!」と怒りすら感じていました。

せっかく大学病院に通っていたのですが、帰り道は「バカにすんじゃねえ!」と通り道にトンカツ屋に寄るのだけが楽しみでした。

その頃の自分は、自堕落で不摂生な生活を送っていたので、身体は当然ながら肥満でした。20歳頃は体重85kg、身長177cmという体格が、年を取るにつれて新陳代謝も低下、体重はみるみる増えていきました。会社を辞めてフリーランスになったことで家からあまり出なくなったせいもあり、気がつくと100kgの大台に乗っていました。

高血圧で通院を始めたのは30代前半で、結婚してからです。結婚するとヨメがいろいろ気を回すので、嫌々ながら区の無料検診などを利用していました。フリーランスには定期検診などないので、こういう無料の検査はなかなかありがたいのです。肝臓が脂肪肝なのは相変わらずでしたが、検査で高血圧と診断され、大学病院を紹介されたのです。

当時の血圧は、記録がどこかにいってしまったのでうろ覚えですが、高いときは200mmHgを超えていました。「今日はちょっとマシじゃないの?」という時で160~180くらい。下は110くらいだったでしょうか。高血圧の目安数値は決まっていますが、ときおり変更されます。現在は140/90が高血圧の判断目安ですが、自分の血圧だと今も昔もアウトです。

血圧が高いと、身体はどうかというと、慣れてしまっているせいなのか、特に何ともないのです。普通の人がいきなり血圧が200を超えたならのぼせて顔も赤くなるだろうし、ひどい時は倒れるかもしれません。血圧が高いということは、それだけ心臓が必要以上に働いて酷使されていることを意味します。ついでに体中の血管も収縮が激しくなり、続々に送られてくる血液を末端まで循環させています。

肥満で体が無駄にデカいと、心臓は余計に末端へ血液を送り、戻ってくるようフル回転しなければなりません。血管にも悪影響があり、肥満者の体内の血液は大抵の場合、必要以上の糖分とコレステロールでどろどろ。それは血管の壁にへばりつきやすく、時に傷つけたり、重なってダマとなり、ボトルネック症状を起こすこともあります。

体の中ではそんな臨戦体制が続いているのですが、日常的に血圧が高いと、特に異常を感じなかったりします。怒りでカッとなって血圧が急上昇したときに、ちょっと気が遠くなったり、こめかみあたりが痛くなる程度かもしれません。

そんな経験者であるため、いわゆるデブの人を見ると「医者行ってますか」と聞いて回りたくなります。芸能人でも同様で、TVで見るたび「大丈夫かよ」と心配になってしまいます。

皆さんも自分がそうでなくとも、デブで医者に行っていない人が身内にいれば、ひと言聞いてみてください。(U)=雑誌・ウェブ編集者、50歳代後半

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