ワタミは、日本で初めてという有機農業・循環型社会のテーマパーク「ワタミオーガニックランド」=写真は完成予想図=を岩手県陸前高田市に2021年3月に開設する、と発表した。畑作や畜産が体験できる農業テーマパークとなり、農作物の生産、加工品の製造・販売も手掛ける。同市と10月24日に協定を結び、市と連携しながら段階的に整備する。
ワタミグループが進める再生可能エネルギーを活用した循環型6次産業モデルの拠点にする。6次産業は、1次産業の農林漁業者が製造業の2次産業、販売・サービスの3次産業まで行って生産物の価値を上げる仕組み。ワタミオーガニックランドには農場、牧場、養鶏、工房、レストラン・物販、発電設備、宿泊施設などを設ける。
最終的には東京ドーム5個分に相当する広さ約23haの施設にする。年間約35万人の来場者を見込む。2011年3月に発生した東日本大震災の10年後にあたる2021年3月に開業し、農産加工品を世界に発信することで、被災地・陸前高田市の活性化にもつなげる。ワタミが立ち上げる100%子会社のワタミオーガニックランドが運営する。