[ニュースセレクト]P&Gが国内の海洋プラスチックごみをボトル原料にした台所洗剤発売
家庭・パーソナルケア用品を手掛けるP&Gジャパン(神戸市中央区)は、国内の海岸で回収されたプラスチックごみをボトルの原料に再利用した台所用洗剤「JOY Ocean Plastic(ジョイオーシャンプラスチック)」=写真=を11月上旬に発売する、と発売した。中身は販売中の「ジョイコンパクト モルディブウォーターの香り」と同じ。
台所用洗剤のボトルとしての耐久性を確保するうえで最大量となる約25%に、日本の海岸で回収したプラスチックを使った。今回は55万本を販売。海洋プラスチック使用製品で1国に対する世界最大の生産規模という。再生海洋プラスチックの製品ボトルへの採用は、P&Gジャパンで初めて。アジア太平洋のP&Gでも初となる。
リサイクル会社の協力を受け、海岸でのごみの回収からボトル製造までの全工程を日本国内で行っている。耐久性や透明度などの課題をクリアして製品化した。海洋プラスチックごみが世界的に問題視される中、日本に流れ着いたプラスチックごみを日本の日用品に再利用し、この問題を多くの顧客が知るきっかけを提供する。