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[健康=メタボの行き着く先](22)EDは糖尿が原因か加齢のせいか
セックスレス関係だった妻にED(勃起不全)治療を勧められた自分ですが、以前、雑誌の企画でED治療薬の「バイアグラ」を入手したことがあります。ただ、医師には糖尿病と高血圧患者は禁忌、と言われていたので、知人に試してもらいました。その知人からは「半日は収らなくなって困った」と聞きました。
自分にはその時、効果を試す相手はいなかったのですが(妻は問題外)、実験的に半錠飲んでみました。が、行為がなかったせいもあって、元気になるためのトリガーがなく、半立ちという何とも頼りない状況に終わってしまいました。時間的にも長く続きませんでした。
男性自身は糖尿病と関係なく、加齢とともに元気を失っていきます。子孫を残すという本能と機能は、「閉経」という事実上の機能停止を迎える女性と異なり、死ぬまであります。ですが、現代のような栄養豊富な社会状況だと、高齢者になって糖尿病を発症する人も多く、症状が悪化するまで気付かないケースも多いのです。
男性自身に元気がないことから、奥さんに遠慮してセックスレスになってしまう人も多いでしょうし、何より夫婦で子育てしていると互いに「パパ」「ママ」と呼び合って愛情が“家族”のそれになってしまい、セックスレスになる場合もあります。こうなると、自分の男性自身の機能を試すのには自らか、性風俗、不倫になってしまうでしょう。
自分の場合はこれまで語ってきたように境界性人格障害の妻による罵倒が主な原因でしたが、出産に立ち会い、股間から息子の頭がのぞいて血まみれで出てくるシーンを見たことも大きな要因でした。女性にとっては生理整もあり、何かが出てくる部分なのでしょうが、男性にとっては入れる場所という認識ですから、これはなかなかの衝撃でした。「む、無理だ……」と思ってしまい、これは数年尾を引きました。
そして、家庭内では家族全員の洗い物を選択して干すのですが、妻の下着が何ともボロボロなのです……。もう、こうなると「むふ……」などと心ときめくこともありません。色気は皆無です。
男性自身の働きにはメンタル面も大きく作用するので、どうせなら「おお、これはセクシーではないか!」と心ときめく下着を干させてほしいものです。女性読者の方にしてみると「旦那のパンツはいいとして、シャツとかが臭い!」という意見もあるでしょうが。
さて、読者の中には自分の機能低下が糖尿病が原因か、加齢のせいか、それともメンタルによるものなのか、誰にも相談できずにいる方も多いかもしれません。その場合、まず内科で血液検査を受けることをお勧めします。血糖値も知りたいと伝えれば、検査結果に表示されます。
●“サボったリング”が濃い時は要注意●
また、自宅でトイレ掃除をあまりしない方の場合、便器の水際と、小便が流れる部分が黒くなります。いわゆる“サボったリング”が濃くなったような状態です。これは尿に含まれる過剰な糖に微生物などが付着して成長したせいです。1週間も経てば驚くほど立派な黒ずみができますが、これが現れたら即刻、医者に駆け込んでください。
メンタルが原因の場合は、夫婦そろってのカウンセリングが必要ですが、妻の側が行為を拒んでいる場合もあり、改善は難しいかもしれませんし、解決のためには嫌なことも話し合わなければなりません。問題と向か会う覚悟が夫婦に求められます。
●ED改善薬は医師の許可を得てから利用●
さて、医者に駆け込んで糖尿病だと発覚して通院が始まったら、バイアグラは担当医に相談し、検査で問題がないと判断されれば、処方してもらえます。現在は、バイアグラだけでなくジェネリック医薬品も含めて何種類もED治療薬があるので、症状や利用シーンなどに応じて処方してくれるでしょう。
ED改善薬の中には血流を盛んにして男性自身に集中させるものもあり、たとえば高血圧の場合は、心臓と末梢神経に負担をかけます。また、脳への血流が足りなくなって最悪、意識が飛ぶこともあります。そのため、医師の言う薬の飲み方は絶対に守ってください。規定より多く飲んだり、飲まないでおく期間を破って無茶すると、救急車のお世話になりかねません。
また、医師に「残念ながら処方は無理です」と言われた時は、糖尿病で体が相当悪化しているので、まずは糖尿病の数値改善に取り組んでください。数値が落ち着いてくれば許可が出る日がくるかもしれません。くれぐれも自己判断で無理しないようにお願いします。(U)=雑誌・ウェブ編集者、50歳代後半
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