[健康=メタボの行き着く先](56)練炭自殺の予行演習で8分間の心肺停止!?

練炭自殺の予行演習で陥った真っ暗闇の世界から目が覚め「あれっ!? 車の中じゃない」ということに気が付きました。どうやら、様子見の途中でブラックアウトして、どういう経過があったか不明ですが、病院の集中治療室(ICU)で酸素マスクを装着しているようです。目を覚ましたことに看護師さんが気付いて、ドクターを呼んでくれました。

この時、気管切開で挿管されていたかは定かではないのですが、酸素マスクをしていた記憶はあるので、目が覚めた時には」たぶん挿管はしていなかったと思います。ドクターがやって来て、今いる場所と状況を教えてくれました。

「良かったですね。病院に来てから7、8分の間、心肺停止していたんですよ。心臓マッサージで心停止を免れたんです」

病院は、自宅から離れた大学病院でした。近所にも大きな病院があるのに、なぜここになったのか不明ですが、空きがなかったのでしょうか。それにしても、みぞおちのあたりがむちゃくちゃ痛い。これが心臓マッサージの余韻というヤツか。

ICUでは、例によって点滴に尿道カテーテル(出ないっての)に、うれし恥ずかしおむつ装着です。これで2回め。前回ICUに入ったのは大動脈解離で、その時はいろいろされている意識はあったのですが、今回は目が覚めるまで何の記憶もありません。完全な真っ暗闇しか見ていないのです。映画や演劇で暗転したら場面が変わっていた、というイメージに近いと思ってください。

とりあえず、心肺停止を体験したということは、クルマの中で七輪(しちりん)と練炭を使うと結構楽に死ねるな、と分かりました。これが誰の目にもつかない場所で決行していたならば、予行演習は本番になっていたことでしょう。なるほど、七輪と練炭は楽だわ。完全に人生に行き詰まったら、この方法で死のう、とICUで心に誓ったのでした。くれぐれも真似しないでください。

翌日だったかICUを出てからかも忘れましたが、妹と母親が病院に着替えと、普段飲んでいる薬を病院の依頼で持ってきました。妹には、これで確実に「死のうという気持ちは本気だ」ということを示すのに成功したことになり、いい気味です。もちろん「どうせだったら、そのまま死ねばよかったろ?」と念押しすることも忘れませんでした。

まあ、そのことには成功したので、妹が何を反論しようが泣こうが、どうでもいいことです。元ヨメと発達障害の母の涙が何の意味も反省ももたらさないことをイヤというほど見てきているので、妹が泣いても何も思いません。知りたかったのは、自分がなぜここにいるかで、ブラックアウトしている間に何があったのか、です。

例によって母親の説明は要領を得ないのでまとめると、友人と買物先で話し込んで遅れて帰宅すると、駐車場でクルマの中でオレがぐったりしていたということで、七輪も見てピンと来たかどうかは定かではないのですが、反応がないのでとりあえず救急車を呼んだようです。

当然ですが、この時の自分はブラックアウトして時間経過のない暗闇の中です。クルマのドアをロックしていたかどうか忘れてしまったのですが、帰宅した時に見るとガラス窓が割れて修理した形跡はなかったので、たぶん開いていたのでしょう。

そして救急車がやってきて、すぐ発進せずにとりあえずこの時は心拍停止していなかったので応急処置を施したようです。それでも意識を取り戻した記憶は全くありません。その後「ダメだこりゃ」ということで、今いる大学病院に搬送してICUに直行したというわけです。

ICUは3日ほどで出て、一般病棟に移りました。ドクターの診断をきちんと受けることになりました。そこで、今回の自殺予行演習に至った経緯や病歴なども聞かれました。「もともと、程よいところで切り上げようと思っていた」と言うと、「練炭自殺の事故では、そういう方が多いんですよ。結構搬送されて来ますし、亡くなってしまう方、助かっても脳がダメージを受けて後遺症が残る方もいらっしゃいます」。

自分の場合は心肺停止もあり、7、8分は脳への血流も止まっていたはずなので、何らからの後遺症が残るケースもあり得る、とのことで、経過観察とリハビリを2週間ほど行ってからの退院になる、と告げられました。

脳は心臓から直行の大動脈があるほど、大量の血液が必要な臓器です。そして体の動作もつかさどっています。そこへの血流が7、8分断たれたわけで、その間、脳は酸欠状態で栄養も不足することになります。すると、脳内の組織で死滅する部分が出てもおかしくないのです。それが運動や言語中枢などだと、身体の一部が動かなくなったり、記憶や思考に影響が出て後遺症となるのです。これは確実に死なないと、かなり悲惨な事態になりそうです。

それと、みぞおちが痛いことを尋ねると「それは心臓マッサージのせいですよ。たぶん肋骨が骨折していると思いますが、そのくらいの力で押さないと止まった心臓は動かないんですよ。基本的に、肋骨の骨折はそのままにしておけば治ります」と。

心臓マッサージは肋骨が折れるほど力を入れるのが専門家のやり方であると知りました。結局、このみぞおちの痛みが取れるまでに半年ほどかかりました。(U)=雑誌・ウェブ編集者、50歳代後半

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