岐阜県飛騨地方に拠点を置く酒蔵の渡辺酒造店(飛騨市)、舩坂酒造店(高山市)、奥飛騨酒造(下呂市)は、ターゲットを外国人観光客に絞った日本酒「飛騨三蔵ブレンド酒」=写真=を開発し、6月18日に発売する、と発表した。外国人観光客80人へのヒアリングを基にブレンド比率を決めた。外国人観光客にとっての日本酒の聖地を目指す。
日本酒の国内需要は減少する一方なのに対し、輸出用は9年連続で増加し、海外需要の取り込みが日本酒業界で求められている。飛騨地方は外国人観光客が急増。各酒蔵ではこれまでも観光客の受け入れを進めてきたが今回、同地方を代表する酒蔵が組み、“SAKE=飛騨”のイメージを大きく打ち出すため、飛騨三蔵ブレンド酒をつくった。
3つの酒蔵はそれぞれ、地元の酒米「ひだほまれ」と同県の酵母を使う同じ製法で純米吟醸酒を醸造し、ブレンド。酒と料理の組み合わせを重視する外国人観光客に合わせ、甘味、うまみ、酸味のバランスがとれた旨口にした。滞在中の外国人観光客にブレンド比を変えたサンプルをテイスティングしてもらった。720mLで1998円(税込み)。