[健康=メタボの行き着く先](12)うそが混じった栄養指導

教育入院では、栄養士さんによる栄養指導もみっちり1時間やります。とはいえ、毎日ではなく、退院前に1回です。

「この2週間で、1日1400kcalの食事がどういうものか、実際の献立でなんとなく分かっていただけたのではないかと思います。問題は、退院後もこのような食事を継続していただくことです」

はい、そんなことはできません! 退院したらその足で幹線道路の向こう側にある「マクドナルド」で「ビッグマック」を食おうと思ってます!--と言えるわけはありません。

この指導には、ふだんの食事献立のヒアリングとアドバイスも含まれます。家でもこれまで少し控えめの食事が表向きでしたが、あくまで食べ過ぎないように、それと塩分が控えめでした。カロリー控えめの食品も多かったかもしれません。

しかし明け方に近い午前3時までフルで仕事していたので、それでは足りないのです。体こそ動かしませんが、脳みそはフル回転しているため、甘い物もほしくなります。それを補うのはコンビニスイーツです。そして、肉! 重宝したのはコンビーフの缶詰です。そのまま食べてもボリュームがあるし、うまい! 酒のツマミにも最高! これは今でもたまに買います。

などということは、ヒアリングでは言えませんでした(笑)。

「夜中に腹が減るので、コンビニで買い食いします」すら言わなかったと思います。

栄養士さんは、体を動かしていないことも糖尿病の原因と考えているようで、実際、自分はほとんど外に出られない忙しさでした。当時は雑誌の編集を丸受けしていたので、自宅仕事とはいえ子供と遊ぶ時間もろくに取れないほど。その後も雑誌を1冊作るたびに糖尿病がひどくなっていきました。

ちなみに、10年以上前のこのころは、糖質の摂取量を減らして血糖値の上昇を抑える飲食「ロカボ」や糖質制限といった概念はほとんどなく、とにかく甘い物、カロリーの高い物を控え、ジュースなどもやめてお茶や水にしましょう、食べ過ぎないことが一番です、といった指導でした。

ただし、栄養分はできる限りまんべんなく摂取してください、と栄養ハンドブックを開きながら説くわけですが、これは自分にとって「どないせいちゅーねん!」的なものだったと記憶しています。

自分などは「じゃあ、単純に肉とかガバガバ食わなきゃいいんだな、野菜中心かあ、食った気がしねえよ!」と思い込んでいました。

しかし、今では肉は糖質制限する人にとって貴重なタンパク源です。油も適度にとる必要があり、意外とカロリーがあるわけではないのです(漬け込み肉やタレのかけ過ぎは除く)。

そういう意味では、自分は過渡期の犠牲者--というのは言い過ぎですが、現在ならまた違う方法を家庭でも取れただろうな、と思います。

かくして1回目の教育入院が終わりました。その後何度も教育入院を繰り返すことになるとは、このときは考えもしませんでした。(U)=雑誌・ウェブ編集者、50歳代後半

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