「ふるさと納税」サイト運営のさとふる(東京都中央区)は、「本能寺の変」(1582年)で主君の織田信長を自害させた戦国武将、明智光秀のブロンズ像=写真左=を建立する岐阜県可児市の事業に関し、ふるさと納税の仕組みを利用した寄付の受け付けを11月8日に始めた、と発表した。同市は光秀の生誕地とされ、観光資源にしてPRする。
光秀は、2020年放送予定のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公。可児市には、生まれてから居住したといわれる明智城跡や産湯の井戸跡、明智氏歴代の墓所などがある。ブロンズ像は生誕の地のシンボルとして明智城本丸跡=写真右=に設置する。よろいかぶと姿で鉄砲を所持する立像で、高さ2mの台座上に同2.3mの像を建てる。
全国の光秀ファンを対象に、ふるさと納税サイト「さとふる」で2020年4月30日まで寄付を受け付ける。ふるさと納税のため寄付額に応じて岐阜県産の牛肉や日本酒の返礼品が選択できる。除幕式は同年6月上旬に予定する。麒麟がくるでは光秀を謀反人のイメージではなく、戦術や統率力に優れた武将として描いているという。