大塚製薬を中核にする大塚ホールディングス傘下で包装企画・印刷紙器などを手掛ける大塚包装工業は、自然災害などでトイレが使用できなくなる緊急時に対応した「非常用簡易トイレ エチケットタイプ」=写真=を1月29日に発売した、と発表した。アース製薬との共同開発。汚物の付着を低減しながら、処理の交換回数を減らせる。
災害時にはライフラインの寸断でトイレが使用できなくなり、衛生環境が悪化することが問題視されているため開発した。大塚包装の独自技術のはっ水、はつ油コート液と、アース製薬のトイレの抗菌・消臭技術を組み合わせた。これによって衛生面の改善とゴミ発生量の削減を可能にし、災害時のトイレ問題解決につなげる。
防水包装仕様の段ボール製で、コンパクトに折り畳んだ状態で保管する。30秒ほどで簡単に組み立てられるという。約30回分の使用が可能。防汚加工で清潔感があり、中を見えないようにするふたも付いている。250kgまでの重さに耐えられる。一般家庭や企業、避難所の災害備蓄用に展開。ECサイトで販売する。5000円(税別)。