乳製品・菓子類・飲料製造の酪農王国(静岡県函南町)は、バターにワサビを加えたフレーバーバター「丹那のわさびバター」=写真=を7月10日に発売した、と発表した。同社の親会社で地元の乳製品メーカー、丹那牛乳(函南東部農協)の生クリームと、伊豆天城産の本ワサビの葉を合わせた。伊豆らしい商品としてワサビを活用した。
トーストやサンドウィッチなどのパンだけでなく、肉・魚料理のアクセントにも利用できる。中でも、ステーキやローストビーフに使うとバターのコクとワサビの香りが際立つという。製造の際、従来のバター工程にホイップ工程を追加した。これによって塗りやすくなるうえ、より柔らかく口溶けのいい仕上がりになった。
80gで900円(税別)。丹那牛乳では生乳から脂肪分を取り除いた低脂肪牛乳の生産が増え、脂肪分(生クリーム)の余剰が発生したことから、酪農王国はこの生クリームを生かしたバターを開発した。伊豆天城のワサビ農家ではワサビの葉を廃棄することが多く、定期的に仕入れて原料にすることで農家への受益還元も実現する。