[健康=メタボの行き着く先](1)メタボリックの向こう側へようこそ!

不規則な生活、深夜の爆食、飲酒に運動不足。好物はジャンクフードと肉! そんな生活を送る人は少なくありません。5人にひとりがメタボリック症候群の疑いという現代社会ですが、実際に悪化するとどうなるのかを実体験から明らかにします。

いまや成人の5人に1人はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)予備軍だそうです(厚生労働省調べ)が、世間的には”おデブ”だとメタボなんだろ? 程度の認識でしょう。実際問題、ちょっとオデブなところで日常生活で何がどう、ということはありません。

健康診断で言われることといえば、血圧がちょっと高い、肝臓が肥大気味で疲れてます、糖尿病に気を付けてください、という程度。日常生活に支障を来すほど不健康ということもないわけです。

「放置するとどうなるんですか?」と医者に聞いたところで「心筋梗塞や心不全、脳梗塞などになる可能性が高まります」と言われるくらいで、「だから……?」。そんなもの、「飛行機に乗ると落ちる可能性があります」というのと同じくらいあり得ない話のような気がします。そう、健康なときにはーー。

糖尿病を悪化させたあげく、人工透析を導入、いまや立派な第1級身体障害者になってしまった自分ですが、それ以前はただメタボリックな、どこにでもいがちな編集者でした。

仕事がら食事は不規則で、深夜にドカ食い。外食も多く、コンビニ弁当やファミレス、ファーストフードは欠かせません。忙しいときは外に出ることもままならず、と業界にはありがちなライフスタイル。それが糖尿病を発症したら転げ落ちるように体調を悪化させて人工透析に至ったわけです。

透析は週に3回。1回あたり4時間半(通常は4時間程度)かかります。腕の動脈と静脈にパイプを刺して血液を取り出し、人工的にろ過して毒素を取り除くのです。腎臓がダメになっているため尿も出ませんから、水分も同時に”引き”ます。個人差はありますが、僕の場合は4時間半で最大6.5リットル引いたこともあります(お勧めできません)。

メタボリックシンドロームとは良くいったもので、透析患者となった今でも、身体は爆弾だらけです。これまでも悪化は一度始まると連鎖的に起こりました。いったいどういう経緯で透析にまで至ったのか、そして、現在も抱えているリスクは何か? 明日はあなたが陥るかもしれない、メタボリックシンドロームという壁の向こう側に落ちてしまった自分が、この連載で経験を交えつつガイドさせていただきます。(U)=雑誌・ウェブ編集者、50歳代後半

→ (2)メタボリックの始まり

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