中国家電大手のハイアール・グループ傘下で家電製品のアクア(東京都中央区)は、大型冷凍冷蔵庫で、冷蔵室から野菜室を見渡せる仕組みを採用した新製品「Delie(デリエ)」シリーズ=写真=を2020年1月中旬から順次発売する、と発表した。鮮度劣化に伴う野菜の廃棄を減らせるうえ、野菜の食べごろに合わせた献立が考えやすくなる。
最下段だった野菜室を真ん中に配置し、冷蔵室と野菜室の区切りを強化ガラスにした。これによって見えにくさや取り出しづらさを解消し、野菜室が冷蔵室から見えるようにした。「旬鮮野菜室」と呼び、適した温度設定と湿度コントロール、冷気が野菜に直接当たりにくい構造で野菜のおいしさを維持し、保存品質を高める。
旬鮮野菜室と自社の従来野菜室との比較では、ナスを1週間保存した場合に乾燥率が10.7%抑えられ、小松菜の7日後のビタミンC残存率は47.6%が77.7%に向上した。定格内容積430L、458Lでそれぞれ標準と上位の計4機種を展開する。401~500Lクラスの国内家庭用ノンフロン冷凍冷蔵庫で強化ガラス越し野菜室は初という。