[健康=メタボの行き着く先](58)自殺失敗で強くなった「死にたい、殺してくれ」願望

うっかり自殺のテストをしてブラック・アウト、心肺停止して本番になりかけた自分ですが、病院の集中治療室(ICU)で蘇生。退院し、その後、元ヨメの勘違いから縁切りされた息子を無事引き取ることができました。

退院時は、普段人工透析に通っているクリニック宛に入院中経過報告の手紙が渡されるわけですが、封がされていなかったので、中身をチラっと見てしまいました。通常はきっちり封がされています。個人情報満載のうえ、患者にとって耳が痛いことが書いてあるからです。

自分の入院中経過報告には「自己管理が甘いので改善が必要」となっていました。この頃は体重が過去最高でしたので、体を見ただけで「こいつ自己管理してないな」と分かります。あとは血圧と除水量の数値が高ければ完全にアウトです。ついでに血液検査もされているので、自己管理の悪さは完全に「見える化」され、突き付けられてしまうのです。

ということで透析クリニックに戻ってきたわけですが、特に死に損ねたことについては触れられず、前と同じ態度で接してくれました。まあ、冷たくされてもよかったのですが、スタッフには詳しいことがあまり伝えられていないような気がします。

透析クリニックへの手紙は基本的に院長宛なのですが、それを読んで必要があれば回診時に小言を頂戴したり、透析方法や薬の処方を変えたりするわけです。ちなみにこの頃は毎回5L以上の除水は当り前で、5.6L除水とかもしていました。それでも引き切れずにドライウエートに達しない時もあるので、水分と飯を相当取っていたことになります。

透析患者でも導入直後は前の生活をなかなか矯正できないものなのですが、自分の場合は導入直後ではありません。自分のように糖尿病から透析患者になった人間はもともと自分の食欲がぶっ壊れていて、なおかつ医者の言うことを聞きません。その結果、透析患者にまでなったという経緯があるので、余計に問題です。

逆に腎臓病から透析に至った人は、腎臓をいたわる食生活をしてきているはずなので、糖尿病由来の患者よりは自己管理が上手かもしれません。この頃、自殺しそこないを得て、自分の考えに変化が起こり始めました。当時の記録から引用します。

◇引用ここから◇

5.6L除水で透析から帰還。今日はなんか残酷な考えに支配されていて、技師さんに挿されるときに設定温度を30℃にして低体温で死のう! とか、医療の仕事をしていると人体実験したくなりません? 戦争中で何をやってもよかったら何します? と聞いたり……。

帰り道に後ろからホーンの音がしたような気がしたら無灯火の原付き小僧がいたのでぶち殺したくなったり、その後、信号待ちしてたら黄色車線を超えて追い抜いていこうとしたバイクが堂々としていたので煙草を持っていた手を素早く窓の外に出したりしてみた。ヨコに伸ばせば倒せるな、と思った。

鬱が自死願望から攻撃性に変化しつつあるような気がする。

◇引用ここまで◇

こうした状態は今でも続いています。とはいえ、息子が家に来たのでそれどころではなくなりました。まずはこいつを20歳まで育て上げて世に放てるようにすることが先です。そのため、息子の前で臨死体験談は封印し、死に関して話すことはやめにしました。ところが、息子にあてがった部屋は自分の寝室で、書斎に入り切らない大量の本が結構な量を占めていました。その中に名著「完全自殺マニュアル」(初版)、さらに「殺人百科」ほか殺人に関する本がどっさり。

リアル殺人の本は人間が死ぬ時の様子や、楽に逝けそうな薬殺材料、そのほか、あれを実行するとどうなるのか、などなど、いろいろと勉強になるのです。ちなみにフィクションの推理小説はほとんど読みません。リアルな殺人にこそ学ぶべきものがたくさんあるのです。それと、人間があっという間に不幸のどん底へいとも簡単に転げ落ちていくさまもリアルです。

肥満から糖尿病、人工透析へと進んだ自分にとっては、そのさまも共感できるとともに、明日は我が身と思えて仕方ありません。それがスリリングなのです。同時に下を見て安心している部分もありますが、リアル殺人事件話ばかり読んでいると、明日は自分が殺されていてもおかしくないとも言えます。逆に、殺しているかもしれません。

2016年7月に相模原市の知的障害者施設で殺傷事件を起こした死刑囚のような考えを持つ狂人が透析室に乱入し、寝ている透析患者をいきなり片っ端からサクサク刺殺していかねえかなあ。いや、なんなら回路のパイプを切っていくだけでも大量出血死を招けるのでは? 食事時間とかでスタッフが透析室に少ない時間帯もあるし、最低10人は殺せるのでは? もしくは透析の最後に入れる貧血の薬の代わりに劇薬注入で技師さんが素早く逝かせる。

そんなことを今週も技師さんにとうとうと説いていました。「我々がいなくなれば透析の費用に充てられる税金を若い人の生活に回せるんですよ、そう考えたことはありませんか、真の愛国者であれば思うはずです」と。

まあ、同意してくれる技師さんはなかなかいませんが、自分のような障害者も障害者なりに、申し訳ないと思って生きているわけですよ。生かされている、とも言えますけど。自分のようなクズが何のために生かされているのかを考えると、やはり不思議なのです。だからといって「死刑で殺してほしいから」といったアホな理由で人殺しはしませんけどね。(U)=雑誌・ウェブ編集者、50歳代後半

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